肌と健康②肌と化粧品

くらしの中の界面活性剤

くらしの中の界面活性剤 肌と健康②肌と化粧品

界面活性剤は、水にも油にもなじみやすいために、食品から生活用品まで幅広く使われていて、私たちの生活には欠かせない物質です。

体内では、「胆汁酸」「カゼイン」「レシチン」などが界面活性剤として働いています。

胆汁の主要成分である胆汁酸は脂肪を乳化して消化吸収を助ける働きをします。

母乳には水に近い成分と油に近い成分が含まれていますが、それらが分離せずに安定しているのはカゼインの働きによるものです、

人間も含めて、生きものは細胞からできていますが、細胞が必要な物質を取り入れたり、排泄したりできるのはレシチンの働きによるものです。

油で汚れた食器類をお米やダイコン、大豆などのゆで汁に浸けておくと、洗剤を使わなくても汚れがよく落ちますが、それはサポニンが溶け出しているからです。

石けんや合成洗剤がなかった時代には、泡立ちのよいサポニンを含むムクロジの果皮、サイカチのサヤ、米のとぎ汁、豆類の粉末が洗剤として使われていました。

レシチンように生きものの体内に存在しているもの、サポニンのように自然界に存在するもの、2.000から3.000もあると言われる合成のものもあり、界面活性剤には非常に多くの種類があります。

本来は混じり合わない物質を混ぜ合わせ、汚れを落とす効果もある界面活性剤は、私たちにとって身近な存在で、洗濯洗剤、食器用洗剤、洗顔、シャンプー、乳液などの化粧品などほとんどの商品で使われており、医薬品や食品(注)にも利用されています。

 (注)食品に使われる界面活性剤は「乳化剤」と呼ばれます。

界面活性剤は私たちの生活には欠かせないものですが、本来混じり合わない物質を化合するという性質上、人体や環境に様々な影響を与えます。

界面活性剤について、正しく理解して有効に活用することが大切です。