日本と違って、海外では、オーガニック洗剤として販売するには、政府機関や認証機関による厳しい基準を満たさなければなりません。
フランスの「ECOCERT」「COSMEBIO」、イタリアの「ICEA」、ドイツの「BDHI」、オーストリアの「ACO」などの認証マークが有名です。
だから、海外のオーガニック洗剤や化粧品だったら安心、ということでもありません。
海外と日本では水が違います。
ヨーロッパのスキンケアや化粧品は、硬水によってもたらされる肌や髪のトラブルに対応した界面活性剤が使われています。
多くはアミノ酸系ですが、脱脂力が強く頭皮や髪には好ましいとはいえないオレフィン(C14-16)スルホン酸ナトリウムが「天然・植物由来のシャンプー」として多用されています。
少し話がそれますが、「ブリタ」という日本でもよく売れているドイツ製のポット型浄水器があります。
イオン交換樹脂と活性炭がろ材で、浄水器というより軟水器というべきでしょうが、問題はイオン交換樹脂による硬度成分の消失です。
水溶液中に含まれるイオンを別のイオンと交換する働きをもつ合成樹脂をイオン交換樹脂といいますが、ブリタは水道水中の硬度成分であるカルシウムイオンとマグネシウムイオンをナトリウムイオンとイオン交換します。
ドイツなどヨーロッパの水道水の硬度は200~400(硬水)もありますから、イオン交換で硬度100ぐらい(軟水)にするなら問題はありません。
しかし、日本の水道水の硬度は40前後ですから、イオン交換樹脂を通せば、カルシウムイオンとマグネシウムイオンは確実にゼロになり、ナトリウムイオンが増えます。そのような水が身体によい水でしょうか。お金を出して買う価値のあるものでしょうか。
ドイツなど硬水の国々では優れた商品でも、日本ではむしろ問題のある商品です。
本筋から外れましたが、分かりやすい例としてご紹介しました。
硬度成分の影響が少なく水に恵まれた軟水の国日本では必要のない成分が使用されていて、しかも価格の高い海外のスキンケアや化粧品を敢えて使う必要があるのか、よく考える必要があります。