石けんが人体や環境に優しいのはなぜ

石けんは、アルカリ性で肌に対して刺激が強すぎる、との見解について

石けんは、アルカリ性で肌に対して刺激が強すぎる、との見解について 石けんが人体や環境に優しいのはなぜ

酸性・アルカリ性には、弱いとか強いとかいう度合いがあります。

この酸・アルカリの度合いを表すのに、pH(ピーエッチ)と呼ばれる数値を使います。

昔は「ペーハー」(ドイツ語読み)という読み方が一般的でした。

   

日本では pHが6~8を中性、8~11未満が弱アルカリ性、11以上がアルカリ性、14に相対的に近い場合を強アルカリ性、3~6が弱酸性、3以下が酸性として、 2.0未満、0に近い酸性を強酸性といいます。

pHが1変わると、酸やアルカリの液性が約10倍変化します。

髪や肌を洗う石けんは、「アルカリ性」ではなく、「弱アルカリ性」で、通常pH9.5~10.5です。

皮膚は弱い酸性物質で覆われているので、弱アルカリ性の石けんの脱脂力は中和作用によって適当に緩和されます。

アルカリ性の温泉に入ると肌がヌルヌルしますが、それはアルカリがタンパク質である皮脂を溶かして古い角質層を軟化させているためと、温泉のアルカリ成分と皮膚を覆う脂肪酸などの酸性物質との中和作用で肌に石けんができているからです。

おなかの赤ちゃんを守り、育てる羊水は、pH7.0~8.5の弱アルカリ性です。胎児の時には弱アルカリ性の羊水の中で皮脂膜(胎脂)を整えて育んでいるのです。

  

  

羊水は弱アルカリ性です

安全な洗剤として最も大切なのは、しっかりと汚れを除去しながら、皮膚に残留、浸透しないことです。

皮膚や毛髪に付着している汚れを取り除いたあと、速やかに界面活性作用を失うのは、石けんが肌や環境に優しい所以です。