肌と健康③合成シャンプーの諸問題

コーティング剤とポリクオータニウム10

コーティング剤とポリクオータニウム10 肌と健康③合成シャンプーの諸問題

市販のシャンプーには、何種類もの合成界面活性剤、着色料、香料、防腐剤、酸化防止剤など数十種類の成分を添加されていますが、シャンプー後、しっかりすすいでも、完全にはすすぎきれず、残留した合成成分は髪や頭皮に悪影響を与えます。

特に、近年人気のあるアミノ酸系やベタイン系に代表される弱酸性のシャンプーは、洗浄力が弱いため合成成分の残留は顕著です。

最近は髪のコーティングによるダメージが問題になって、ノンシリコン、シリコンフリー、カチオンフリーとか、カチオンゼロ、ノンカチオン等、シリコーンやカチオン(陽イオン)界面活性剤を使わないことをアピールする商品が増えています。

ところが、コーティング成分がないと、髪がギシギシ、パサパサで指通りも悪く、使用感が悪くなるため、何らかのコーティング剤が配合されています。

そのような中で、最近多用されているのが「ポリクオタニウム-10」です。

ポリクオタニウム-10は、「カチオンフリー」「ノンカチオン」を謳う商品に配合されている帯電防止作用や保湿作用などを持つ成分ですが、別名カチオン化セルロースと呼ばれているようにれっきとしたカチオンです。

カチオン化されると髪への吸着力がアップして頭皮へも吸着しやすくなりますが、それが頭皮のべたつきの原因になったり、皮膚刺激になったりします。

カチオン化セルロースは、広くシャンプー剤などに利用されていますが、吸着力が強いことで残留性が高いため、大量に配合されているリンスインシャンプーなどは、頭皮への刺激がよく報告され、問題になっています。

ポリクオタニウム-10は、安全性が強調され、オーガニックやボタニカルシャンプーに多く使われていますが、吸着性が高いため、シリコーンよりもビルドアップ(注)しやすいことに留意する必要があります。

ポリクオタニウム-10は、保湿性の良さが謳われていますが、それは頭皮に付着していることを示しており、それはまた、シャンプーに配合されている多くの添加物と一緒に頭皮に吸着していることを示しています。

(注)髪の「ビルドアップ」とは、ヘアケア商品に含まれるシリコーンや油分などのコーティング成分が髪や頭皮に蓄積し、簡単に洗い流せなくなる状態のこと。