肌と健康①界面活性剤と皮膚

陽イオン(カチオン)界面活性剤

陽イオン(カチオン)界面活性剤 肌と健康①界面活性剤と皮膚

リンス(コンディショナー)は陽イオン(カチオン)界面活性剤

リンス「rinse」は英語で「すすぎ」という意味ですが、初期のシャンプーは石けんでしたから、アルカリ性に傾いた髪の状態を速やかに弱酸性に戻したり、開いたキューティクルを速やかに閉じるために、レモン汁や酢などの弱酸性溶液で中和したのがリンスの始まりです。

ところで、「リンス」は和製英語ですから、海外では通用しません。

海外では「ヘアコンディショナー」です。

強い洗浄力を持つシャンプーで洗った後、髪はリンス(コンディショナー)で髪の表面をなめらかに、すべりをよくしなければきしんで、ごわごわになります。

シャンプーの主成分である高級アルコール系界面活性剤は、陰イオン(アニオン)界面活性剤で、マイナスに帯電していますから、プラスに帯電している陽イオン(カチオン)界面活性剤中和するのが市販のリンス(コンディショナー)の役割です。

これらの代表的な物質としては、塩化ベンザルコニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウムや塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどが知られています。

陽イオン界面活性剤は、たんぱく質を固まらせる作用が強いうえ吸着性・残留性が強いので、その分、皮膚に対する影響が非常に大きいのです。

髪の長い人が、背中や首周りなどリンス・コンディショナーが直接付着する部分に、肌荒れやニキビなどのトラブルが発生している場合は陽イオン(カチオン)界面活性剤が吸着してたんぱく変性を起こしていることが考えられます。

リンス剤のメーカーは、髪は死んだ細胞だから毒性は問題ない、とでも考えているのでしょうか? 

コンディショナーやトリートメントなどのリンス剤の多くに毒性の強い陽イオン界面活性剤が使われていますから、頭皮にはつけないように注意しなければなりません。

陽イオン界面活性剤はリンス(コンディショナー)以外にも衣料用の柔軟仕上げ剤、殺菌剤や帯電防止剤などに幅広く使用されています。

静電気は、主に乾燥が原因ですから、毒性のある物質を使わなくても。水やグリセリンを混ぜた水のスプレーなどで湿らせれば対処できます。

柔軟剤の問題は衣類全体が主成分の陽イオン界面活性剤にコーティングされるため、洗濯後の衣類を着ている間、もともと「殺菌」や「除菌」を目的に使われる成分がずっと皮膚に接触し続けることです。

また最近は、強い香りが長期間持続する「高残香性柔軟剤」が主流になり、アレルギー作用を起こすことのある石油系の香料が使われていることによって、香りつき商品で体調不良になり、重症になる「香害」も大きな社会問題になっています。